事業

花王 (4452) 花王株式会社は、日用品(洗剤やトイレタリー等)を扱う大手消費財化学メーカー。
洗剤のアタックやファミリー、キュキュット、ハイターや入浴剤バブ、歯磨き粉クリアクリーン、洗顔ビオレ、シャンプーメリットなど日常生活でおそらく必ず目にするであろう日用品ブランドは実はすべて花王のブランド商品です。
花王グループは、一般消費者に向けの「ハイジーン&リビングケア」「ヘルス&ビューティケア」「ライフケア」「化粧品」の4つの事業分野と、 産業向けの「ケミカル」事業にわかれています。
- ハイジーン&リビングケア・・・ファブリックケア製品、ホームケア製品、サニタリー製品
- ヘルス&ビューティケア・・・スキンケア製品、ヘアケア製品、パーソナルヘルス製品
- ライフケア・・・新規事業部門で感染防御、表皮化学、菌やウイルスなどの基盤研究に加え、病理研究領域を強化することで、抗ウイルス技術による感染防止や、人体の恒常性回復による疾病予防事業
- 化粧品・・・スキンケア製品やメイクアップ製品
- ケミカル・・・天然油脂原料から製造する油脂製品や、界面活性剤などの機能材料製品、トナー・トナーバインダーなどのスペシャルティケミカルズ製品


日用品メイカーの株は需要も安定してて暴落に強いイメージ。
そもそも生活のなかで花王製品に触らないことが難しい!?
業績

業績 | 売上高 | 営業利益 | 税前利益 | 利益 | 1株益(円) | 1株配(円) |
---|---|---|---|---|---|---|
18.12 | 1,508,007 | 207,703 | 207,251 | 153,698 | 314.3 | 120 |
19.12 | 1,502,241 | 211,723 | 210,645 | 148,213 | 306.7 | 130 |
20.12 | 1,381,997 | 175,563 | 173,971 | 126,142 | 262.3 | 140 |
21.12予 | 1,450,000 | 180,000 | 185,000 | 133,000 | 280.5 | 144 |
22.12予 | 1,500,000 | 190,000 | 190,000 | 136,000 | 286.9 | 146~150 |
コロナ禍で20年度の利益は19年度に比べ15%程度下落しています。
花王の強みである増配予定額も年間10円増から4円増に減少していますね。
花王の2020年12月期の営業利益額は、2019年12月期に比べマイナス362億円。
このうち化粧品事業がマイナス388億円となっており減益額のほぼ全てを占めています。
これはコロナ禍でのインバウンド需要減少と、外出規制&マスク着用による化粧品需要低下が重なった形です。

逆に言うと化粧品以外の事業部門のダメージは軽微だったとも言えるね。
出遅れ感あるのでこれからの回復に期待!
株価

株価は絶賛下落中で、原因は上記のインバウンド需要低下とコロナ禍の外出自粛とマスク着用に伴う化粧品部門の赤字です。
19年のピーク時は9000円台だったものが現在7000円割れで6000円台後半で推移しています。
移動制限解除されるまではしばらく低調が続きそうです。
ただPERPBRともに割安感はまだなく、さらに下落する様ならそろそろ買いたいゴリラです。
- 2021年9月13日終値 6,836円
- PER:24.82倍
- PBR:3.53倍
- 年初来高値:7,996円
- 年初来安値:6,491円
配当

花王と言えばなんといっても毎年連続増配する株として有名。
花王の連続増配記録は日本株中最長で、1991年の増配以降31期連続増配をしています。
配当額も1990年に1株7.1円だったのが2021年は1株144円(予定)となっており、配当金額は30年で約20倍となりました。
30年間連続増配株を握りしめる握力さえあれば驚異的な配当増加ですね。
現在は利回りは2.1%と高配当とは言えない水準ですが、配当性向も50%程度で増配余力はありそうです。
増配株は現在は高配当でなくとも、購入後に増配が続く為「数年経つと利回りが上がっている」状態になるので未来の高配当銘柄になる可能性があります。
- 一株配当:144円
- 税引き前配当利回り:2.1%
- 配当性向:51.33%(予想)
- 配当落ち日:12月29日 6月29日
優待
2021年9月13日現在株主優待はありません
まとめ
- 不況に強い生活必需品日用品銘柄で強力なブランド保有
- コロナ禍では化粧品事業で減益
- その他の事業はダメージ軽微
- 日本最長の連続増配銘柄
- 配当利回りは現在2%台
- 配当性向50%台
- 連続増配銘柄は数年後の利回り上昇も期待できる
- 指標的な割安感はまだだが長期投資なら投資したい
花王のような優良銘柄は安定成長で株価が下押ししづらいので、このような時くらいしか割安で仕込むチャンスがないので現状でもコロナ鎮静化で株価上昇期待で買うのもアリかとも思っております。
短期的な話なら営業利益の回復が見え始めた段階で投資するのが安全そうですね。
単位価格が大きくなかなか投資しづらいですが、花王は日本株有数の優良銘柄ですので購入チャンスを狙っていきます。
それではまた次回!
byかいゆー
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安定日本株代表JR比較はこちら
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