増配ニュース

2021年7月12日タマホーム (1419) が決算を発表し、今期の年間配当は前期比10円増の
110円に増配を発表しました。
21年5月期の連結経常利益は前の期比13.7%増の110億円になり、22年5月期も前期比1.9%増の113億円に伸びを見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなっており、6期連続増収増益になります。
直近3ヵ月の実績である3-5月期(4Q)の連結経常利益は前年同期比14.3%増の50.2億円に伸び、売上営業利益率は前年同期の6.6%→6.8%です。

住宅メーカーて違いとかあるの?
特徴

首都圏郊外や地方を中心に展開するローコスト系の注文住宅会社です。
タマホーム住宅の特徴として国産材使用率は全国平均の37.6%と比べ、一棟あたり約74.1%と高い比率を誇ります。
独自の流通システム「タマストラクチャー」で、森林組合や林業者、プレカット工場などとタマホームが直接つながることで、中間マージンをカットして価格を抑えています。
また事前に木材の使用量を森林組合や林業者に伝えることで、市場の相場や時期に左右されず、安定した価格での仕入れを可能にしています。
コロナの影響による直近のウッドショック(短期間で急激に木材が不足し価格の高騰が起きること)を抑える効果が期待でき、他社よりもウッドショックに対する耐性があるようです。
さらに施工を直接管理することで中間業者にかかるコスト削減と、業務効率化による工期短縮を実現しています。

ハッピーライフハッピーホームタマホーム♪
でお馴染みだけど、こんなに特徴あるんだね
業績
【業績】 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 利益 | 1株益(円) | 1株配(円) |
---|---|---|---|---|---|---|
連18.5 | 167,915 | 4,653 | 4,029 | 2,047 | 68.1 | 30記 |
連19.5 | 186,874 | 7,366 | 6,955 | 3,934 | 130.9 | 53 |
連20.5 | 209,207 | 9,873 | 9,754 | 5,109 | 172.8 | 70 |
連21.5 | 218,092 | 10,999 | 11,093 | 7,168 | 243.3 | 100 |
連22.5予 | 220,000 | 10,000 | 9,900 | 5,800 | 196.9 | 110 |
売り上げの上昇もさることながら、純利益が20年から21年にかけて約40%増加しているところが素晴らしいですね。
- 当期累計の住宅受注棟数(12,324棟)は上場来過去最高
- 売上高・営業利益とも過去最高を更新
- 営業利益は初の100億円を突破
- 売上高 2,180億円
- 営業利益 109億円
個人的には日本は都心部以外は人口減少で家余り状態が想定されるのでハウスメーカーの成長率には懐疑的だったのですが、コロナ禍でリモートワークとステイホームが注目され、住環境見直し需要が発生しています。
この流れがどこまで続くのか今後の住宅受注数の推移に注目です。
株価
株価は2021年7月12日の決算発表後の13日から大きく上昇しており年初来高値を更新。
PERは12.75と同業他社が10倍付近なため許容範囲内ですが、PBRは同業他社が1倍付近なのに対し、3.56倍とかなり割高な水準となっています。
この水準から買いあがるのは取得単価を下げたい高配当投資という観点からは難しいので、成長性とモメンタム次第といったところ。
- 2021年7月16日終値 3165円
- PER:12.75倍
- PBR:3.56倍
- 年初来高値:3,185円
- 年初来安値:1,448円
配当

配当推移 | 年間配当額 |
2013/5 | 25.80 |
2014/5 | 26 |
2015/5 | 10 |
2016/5 | 10 |
2017/5 | 15 |
2018/5 | 30 |
2019/5 | 53 |
2020/5 | 70 |
2021/5 | 100 |
2022/5 | 110(予想) |
配当政策
当社は、株主の皆様への利益還元を重要な経営課題の一つと認識しており、経営成績に応じて株主の皆様への利益還元を継続的に行うことを基本方針としております。
当社の剰余金の配当の決定機関は株主総会でありますが、中間配当の実施につきましては取締役会決議で行うことができる旨を定款に定めております。
タマホームHPより
- 一株配当:110円(予想)
- 税引き前配当利回り:3.47%(2021年7月16日現在)
- 一株当たり利益(EPS):243.3円(予想)
- 配当性向:45.21%
- 配当落ち日:5月30日 11月29日
2017年から連続増配に転じており、10倍以上の配当額になっています。
直近の株価上昇で利回りは3.47%と少し下がりましたが、後述する株主優待もあり個人投資家の人気を集めています。
配当性向も50%以下なので利益拡大が続くのならばさらなる増配も考えられます。
優待
タマホームは高配当に加え株主優待あり!
100株以上保有株主に「500円相当のオリジナル・クオカード」が送られます。
3年以上継続保有で1000円相当にグレードアップ!

優待のグレードアップがあると長期保有したくなるね!
まとめ
- 過去最高益更新で業績好調
- 国産木材使用料が多い
- 独自の流通システムで木材安定供給&価格高騰にも強い仕組み
- 施工を直接管理しコスト削減&工期短縮
- 連続増配中
- 株主優待でクオカード
- 株主優待は長期保有でグレードアップ
- 金利上昇が始まると売り上げに影響大
ゴリラはコロナ以前からタマホーム気になっていましたが、ハウスメーカーのビジネス構造をよく理解していないので手を出せずにいました。
またコロナショックでは割安認識でしたが影響がまったく想定できずやはり尻込み。
今回タマホームが持つ強みである木材安定供給、独自流通システム、コスト削減とうビジネスでの強みを理解したことで購買意欲が高まりました。
投資対象を選ぶ際には、「強い商品・サービスを持っている企業」が長期投資のポイントだと思っていますので、そういった安定企業の中から欲しい銘柄をピックアップしておき、割安になった際買い向かうのを心がけています。
ただ住宅・不動産価格の価格上昇は、市場の過熱感が高まりバブルが弾ける直前にもっとも高まるので、金融緩和の終了で金利上昇が始まると、途端に住宅ローン等融資が下りなくなり住宅受注数が減少→業績悪化になりかねないので注意が必要です。
複数の銘柄への株式の分散投資だけでなく、いざという時の現金も持ち、必ず資産自体のリスク分散をするのをお忘れなく!
投資判断はくれぐれも自己責任自己判断でお願いします。
以上ゴリラがお伝えしました。
それではまた次回!

byかいゆー
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