インドへ参入!高配当銀行株の三井住友FGの実力とは?

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インド

2021年7月6日、三井住友フィナンシャルグループは、インドのノンバンク(銀行以外の金融業者)を約2200億円で買収すると発表しました。

買収するのはリテール向け金融サービスを手掛けるノンバンクとしてはインドで6位の貸出規模だというフラートン・インディア・クレジット・カンパニー

インド国内で個人ローンや住宅ローン、中小企業向け融資を展開しており、インドに約650の支店と約1万4000人の従業員を有します。

2021年3月期の業務粗利益は476億円、当期純損失は182億円で、同3月末の貸出金残高は約3122億円。

ノンバンクを保有するシンガポールの政府系投資会社テマセク・ホールディングスの傘下企業から株式の約75%を譲り受け、将来的には全株取得を目指し、買収総額は3000億円規模となる見込みです。

今回はそんなアジアを攻めるメガバンク三井住友FGについてまとめました。

ゴリラ
ゴリラ

銀行株って高配当でゴリラだーい好き!

特徴

三井住友フィナンシャルG(8316)は、三井住友銀行、三井住友ファイナンス&リース 、SMBC信託銀行 、三井住友カード、SMBCコンシューマーファイナンス、日本総合研究所、SMBC日興証券を傘下に置く金融持株会社

3大メガバンクの中でも高い収益性と低い経費率を誇り、効率的に利益をあげています。

2019年1~12月比較ROE(%)経費率(%)
三菱UFJ3.970
三井住友7.663
みずほ5.867

三井住友銀行、三井住友カード、SMBC日興証券など様々な金融事業を手掛けており、金融グループ名はSMBCグループとなります。

海外への事業展開は今回のインド展開以前にもインドネシア、フィリピン、ベトナムにすでに進出しており、将来的なアジアでの収益拡大が期待されます。

ゴリラ
ゴリラ

3メガの中で効率的だし、アジア進出で海外展開してるんだね

SMBCグループ

銀行

三井住友銀行・・・預金業務、貸出業務、商品有価証券売買業務、有価証券投資業務、内国為替業務、外国為替業務、社債受託および登録業務、金融先物取引等の受託業務、証券投資信託の窓口販売業務等を行っています。

SMBC信託銀行・・・資産運用 資産管理・保全 資産売却 その他銀行業務 資産承継・事業承継 資産購入 金融商品仲介業務などプライベートバンキング事業を行っています。


リース

三井住友ファイナンス&リース・・・各種物品の賃貸、延払事業、営業貸付事業、その他各事業に関連するサービスなどを行っています。


証券

SMBC日興証券・・・個人・法人向け資産運用事業、投資銀行ビジネス、リサーチサービスなどを行っています。


カード

三井住友カード・・・クレジットカード業務、デビットカード・プリペイドカード・その他決済業務、ローン業務、保証業務、その他付随業務を行っています。

SMBCファイナンスサービス・・・カード事業、信販事業、トランザクション事業、融資事業などを行っています。

SMBCコンシューマーファイナンス・・・プロミス、モビットなどの貸金業・保証業などを行っています。


その他

日本総合研究所・・・シンクタンク、コンサルティング、ITソリューションからなる課題解決型ビジネスを行っています。

三井住友DSアセットマネジメント・・・投資運用業に係る業務、投資助言・代理業に係る業務、第二種金融商品取引業に係る業務を行っています。

業績

【業績】経常収益業務純益経常利益利益1株益(円)1株配(円)
連18.35,764,1721,203,8451,164,113734,368520.7170
連19.35,735,3121,192,2731,135,300726,681520.0180
連20.35,314,3131,085,034932,064703,883511.9190
連21.33,902,3071,084,015711,018512,812374.3190
連22.3予4,100,0001,120,000880,000600,000437.8200
連23.3予4,300,0001,200,000930,000650,000474.3200

21年3月期の連結最終利益は前期比27.1%減の5128億円になりましたが、予想の4000億円を上回りました。

22年3月期は前期比17.0%増の6000億円に伸びる見通しとなっています。

ちなみに3メガバンクの21年3月期の業績は以下です。

21年3月業績(百万)経常収益業務利益経常利益純利益
三菱UFJ6,025,3361,044,5551,053,610777,018
三井住友3,902,3071,084,015711,018512,812
みずほ3,218,095797,731536,306471,020

株価

  • 2021年7月7日終値 3,802
  • PER:8.68倍
  • PBR:0.44倍
  • 年初来高値:4,354円
  • 年初来安値:3,134円

配当

三井住友FG株主還元方針

「株主還元は、配当を基本に、機動的な自己株取得も実施してまいります。 配当は累進的とし、配当性向は2022年度までに40%を目指してまいります。 また、自己株取得は、資本の状況、業績動向、当社株価の水準、成長投資機会、資本効率向上等を考慮し、判断いたします。」

~三井住友FGHPより~
  • 一株配当:200円(予想)
  • 税引き前配当利回り:5.26%(2021年7月7日現在)
  • 一株当たり利益(EPS):437.8円(予想)
  • 配当性向:45.68%
  • 配当落ち日:3月30日 9月29日

三井住友FGは株主還元にも積極的で配当性向40%が目標となっています。

現在は配当利回り5%超えとかなりの高配当株となっており、配当性向も45%程度とまだまだ余力がありそうですね。

また三井住友FGは毎年連続でこそありませんが、2015年から増配を繰り返しており10年で60%も配当が増えています。

その間減配を挟んでおらず安定的に配当が増加しており、収益性の高さとビジネスの安定性が見受けられます。

配当推移年間配当額
2013/3120
2014/3120
2015/3140
2016/3150
2017/3150
2018/3170
2019/3180
2020/3190
2021/3190
2022/3200

メガバンクの各株価と配当は以下です。

各社ともにコロナ禍の影響を受けた中で、利益減少により三井住友FGの配当性向が上がっていることがわかります。

22年3月は増配予定ですが、利益が予想を下回るとさらに配当性向が上がる可能性もあるので注意が必要です。

メガバンク
20年度比較
株価(円)1株益円)1株配円)配当利回り(%)配当性向(%)
三菱UFJ591.860.5254.22%41.32%
三井住友3,802374.31905.00%50.76%
みずほ1,560.50185.8754.81%40.37%
ゴリラ
ゴリラ

20年度だけみると他2行に比べて配当性向高くなってるけど、配当利回りも高くて美味しそうウホッ

優待

2021年7月現在、三菱UFJに株主優待制度はありません。

まとめ

  • 3メガバンクの中ではもっともROEが高く、経費率が低いので経営効率が良い
  • 人口拡大が続くインドへ進出し海外展開に積極的
  • すでにインドネシア、フィリピン、ベトナムにも進出済み
  • 毎年連続ではないが確実に増配しており増配高配当株
  • 配当性向も上昇中なため注意が必要

ゴリラが大好き不人気銀行株ですが、アメリカの利上げ予想で株価上昇が始まっています。

長期金利の債券利回りが上がると利息運用している銀行株の利益が上昇するので、緩やかな債券利回りの上昇は銀行株のトレンドが転換することになるかもしれません。

しかし長期金利が急上昇すると株式投資のリスクを取るよりも、債券で安全に利回りを得られるようになるので、株式市場から資金が流出し株価下落の恐れもあります。

いくら高配当で株価上昇の可能性があっても、政策と長期金利に振り回される銀行株集中投資はリスキーだと言えます。

高配当株は不人気ゆえの利回りの高さなので、必ず分散投資をしてリスク分散をするのをお忘れなく!

以上ゴリラがお伝えしました。

それではまた次回!

ゴリラ
ゴリラ

byかいゆー


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インド

2021年7月6日、三井住友フィナンシャルグループは、インドのノンバンク(銀行以外の金融業者)を約2200億円で買収すると発表しました。

買収するのはリテール向け金融サービスを手掛けるノンバンクとしてはインドで6位の貸出規模だというフラートン・インディア・クレジット・カンパニー

インド国内で個人ローンや住宅ローン、中小企業向け融資を展開しており、インドに約650の支店と約1万4000人の従業員を有します。

2021年3月期の業務粗利益は476億円、当期純損失は182億円で、同3月末の貸出金残高は約3122億円。

ノンバンクを保有するシンガポールの政府系投資会社テマセク・ホールディングスの傘下企業から株式の約75%を譲り受け、将来的には全株取得を目指し、買収総額は3000億円規模となる見込みです。

今回はそんなアジアを攻めるメガバンク三井住友FGについてまとめました。

ゴリラ
ゴリラ

銀行株って高配当でゴリラだーい好き!

特徴

三井住友フィナンシャルG(8316)は、三井住友銀行、三井住友ファイナンス&リース 、SMBC信託銀行 、三井住友カード、SMBCコンシューマーファイナンス、日本総合研究所、SMBC日興証券を傘下に置く金融持株会社

3大メガバンクの中でも高い収益性と低い経費率を誇り、効率的に利益をあげています。

2019年1~12月比較ROE(%)経費率(%)
三菱UFJ3.970
三井住友7.663
みずほ5.867

三井住友銀行、三井住友カード、SMBC日興証券など様々な金融事業を手掛けており、金融グループ名はSMBCグループとなります。

海外への事業展開は今回のインド展開以前にもインドネシア、フィリピン、ベトナムにすでに進出しており、将来的なアジアでの収益拡大が期待されます。

ゴリラ
ゴリラ

3メガの中で効率的だし、アジア進出で海外展開してるんだね

SMBCグループ

銀行

三井住友銀行・・・預金業務、貸出業務、商品有価証券売買業務、有価証券投資業務、内国為替業務、外国為替業務、社債受託および登録業務、金融先物取引等の受託業務、証券投資信託の窓口販売業務等を行っています。

SMBC信託銀行・・・資産運用 資産管理・保全 資産売却 その他銀行業務 資産承継・事業承継 資産購入 金融商品仲介業務などプライベートバンキング事業を行っています。


リース

三井住友ファイナンス&リース・・・各種物品の賃貸、延払事業、営業貸付事業、その他各事業に関連するサービスなどを行っています。


証券

SMBC日興証券・・・個人・法人向け資産運用事業、投資銀行ビジネス、リサーチサービスなどを行っています。


カード

三井住友カード・・・クレジットカード業務、デビットカード・プリペイドカード・その他決済業務、ローン業務、保証業務、その他付随業務を行っています。

SMBCファイナンスサービス・・・カード事業、信販事業、トランザクション事業、融資事業などを行っています。

SMBCコンシューマーファイナンス・・・プロミス、モビットなどの貸金業・保証業などを行っています。


その他

日本総合研究所・・・シンクタンク、コンサルティング、ITソリューションからなる課題解決型ビジネスを行っています。

三井住友DSアセットマネジメント・・・投資運用業に係る業務、投資助言・代理業に係る業務、第二種金融商品取引業に係る業務を行っています。

業績

【業績】経常収益業務純益経常利益利益1株益(円)1株配(円)
連18.35,764,1721,203,8451,164,113734,368520.7170
連19.35,735,3121,192,2731,135,300726,681520.0180
連20.35,314,3131,085,034932,064703,883511.9190
連21.33,902,3071,084,015711,018512,812374.3190
連22.3予4,100,0001,120,000880,000600,000437.8200
連23.3予4,300,0001,200,000930,000650,000474.3200

21年3月期の連結最終利益は前期比27.1%減の5128億円になりましたが、予想の4000億円を上回りました。

22年3月期は前期比17.0%増の6000億円に伸びる見通しとなっています。

ちなみに3メガバンクの21年3月期の業績は以下です。

21年3月業績(百万)経常収益業務利益経常利益純利益
三菱UFJ6,025,3361,044,5551,053,610777,018
三井住友3,902,3071,084,015711,018512,812
みずほ3,218,095797,731536,306471,020

株価

  • 2021年7月7日終値 3,802
  • PER:8.68倍
  • PBR:0.44倍
  • 年初来高値:4,354円
  • 年初来安値:3,134円

配当

三井住友FG株主還元方針

「株主還元は、配当を基本に、機動的な自己株取得も実施してまいります。 配当は累進的とし、配当性向は2022年度までに40%を目指してまいります。 また、自己株取得は、資本の状況、業績動向、当社株価の水準、成長投資機会、資本効率向上等を考慮し、判断いたします。」

~三井住友FGHPより~
  • 一株配当:200円(予想)
  • 税引き前配当利回り:5.26%(2021年7月7日現在)
  • 一株当たり利益(EPS):437.8円(予想)
  • 配当性向:45.68%
  • 配当落ち日:3月30日 9月29日

三井住友FGは株主還元にも積極的で配当性向40%が目標となっています。

現在は配当利回り5%超えとかなりの高配当株となっており、配当性向も45%程度とまだまだ余力がありそうですね。

また三井住友FGは毎年連続でこそありませんが、2015年から増配を繰り返しており10年で60%も配当が増えています。

その間減配を挟んでおらず安定的に配当が増加しており、収益性の高さとビジネスの安定性が見受けられます。

配当推移年間配当額
2013/3120
2014/3120
2015/3140
2016/3150
2017/3150
2018/3170
2019/3180
2020/3190
2021/3190
2022/3200

メガバンクの各株価と配当は以下です。

各社ともにコロナ禍の影響を受けた中で、利益減少により三井住友FGの配当性向が上がっていることがわかります。

22年3月は増配予定ですが、利益が予想を下回るとさらに配当性向が上がる可能性もあるので注意が必要です。

メガバンク
20年度比較
株価(円)1株益円)1株配円)配当利回り(%)配当性向(%)
三菱UFJ591.860.5254.22%41.32%
三井住友3,802374.31905.00%50.76%
みずほ1,560.50185.8754.81%40.37%
ゴリラ
ゴリラ

20年度だけみると他2行に比べて配当性向高くなってるけど、配当利回りも高くて美味しそうウホッ

優待

2021年7月現在、三菱UFJに株主優待制度はありません。

まとめ

  • 3メガバンクの中ではもっともROEが高く、経費率が低いので経営効率が良い
  • 人口拡大が続くインドへ進出し海外展開に積極的
  • すでにインドネシア、フィリピン、ベトナムにも進出済み
  • 毎年連続ではないが確実に増配しており増配高配当株
  • 配当性向も上昇中なため注意が必要

ゴリラが大好き不人気銀行株ですが、アメリカの利上げ予想で株価上昇が始まっています。

長期金利の債券利回りが上がると利息運用している銀行株の利益が上昇するので、緩やかな債券利回りの上昇は銀行株のトレンドが転換することになるかもしれません。

しかし長期金利が急上昇すると株式投資のリスクを取るよりも、債券で安全に利回りを得られるようになるので、株式市場から資金が流出し株価下落の恐れもあります。

いくら高配当で株価上昇の可能性があっても、政策と長期金利に振り回される銀行株集中投資はリスキーだと言えます。

高配当株は不人気ゆえの利回りの高さなので、必ず分散投資をしてリスク分散をするのをお忘れなく!

以上ゴリラがお伝えしました。

それではまた次回!

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