アサヒHD増配!ESG投資+増配+高配当=最強!?
増配ニュース
みなさん増配銘柄はお好きですか?
高配当株大好きゴリラはもちろん大好きです!!
今回は2021年の増配注目銘柄であるアサヒHD (5857) の紹介をしていきます。
アサヒホールディングスは、2021年4月27日に2022年3月期の配当を前期比で増配を発表しました。
アサヒホールディングスが発表した2021年3月期の決算短信によると、2022年3月期の予想配当は中間配当が45円、期末配当が45円、合計の年間配当額は「1株あたり90円」となり、5期連続増配となります。
2021年3月期は合計の年間配当額は「1株あたり85円」だったので5円増配となる予定です。

アサヒってビール会社じゃないの?
特徴

リサイクル事業
アサヒホールディングス( 5857)は国内外で貴金属精錬加工事業と産業廃棄物処理の環境保全事業を展開しています。
ちなみにビールで有名なアサヒグループホールディン (2502)とはまったく別の会社です。
1952年に銀のリサイクル事業で創業し、過去20年間で20社以上の会社をM&Aでグループに取り込み経営拡大。
貴金属リサイクル事業では宝飾品、電子機器の基盤の廃材から果ては歯科器具まで、幅広くレアメタル回収リサイクルを行い、半導体製造工場の貴金属や薬品再利用システム考案なども手掛けています。
グローバルに事業展開しており、マレーシアと韓国で金属リサイクル工場稼働、北米では複数の金属精錬所を稼働しています。

ビール売ってる会社はアサヒグループホールディングス!
SDGsへの取り組み

さらにアサヒグループホールディングスはSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)への取り組みも積極的です。
- 本業である貴金属リサイクル量、産業廃棄物の適正処理量を拡大
- 既存施設の電力契約の見直し、水素・電気自動車への積極的な切り替え等、気候変動対策を推進
- 2030年度「女性従業員における管理職比率」
- 「障がい者雇用比率」の目標達成
- インターバル勤務、リフレッシュホリデー取得率100%の達成
- 介護支援の拡充
社会課題である産業廃棄物処理とリサイクルで環境配慮しSDGsに貢献できるESG投資銘柄と言えるでしょう。
ESG投資ブームの昨今、化石燃料やたばこ株等は人や環境に有害な銘柄とみなされ海外投資家から徹底的に売り込まれます。
それとは逆に人・環境に配慮したESG銘柄には海外投資家の資金が流入し、株価が上昇基調になることがあるので要チェックです。

乗るしかない、このBIGウェーブ(ESG投資)に!!
業績
【業績】 | 売上高 | 営業利益 | 税前利益 | 利益 | 1株益(円) | 1株配(円) |
---|---|---|---|---|---|---|
◇18.3 | 115,797 | 13,791 | 13,410 | 9,416 | 270.8 | 63記 |
◇19.3 | 128,669 | 14,478 | 13,405 | 9,000 | 228.1 | 120 |
◇20.3 | 135,563 | 20,119 | 17,650 | 9,846 | 250.2 | 130 |
◇21.3 | 164,776 | 25,126 | 26,136 | 25,725 | 326.9 | 170 |
◇22.3*予 | 180,000 | 26,500 | 26,500 | 17,500 | 444.7 | *180 |
貴金属 事業 | 2018年度 実績(億円) | 2019年度 実績(億円) | 2020年度 実績(億円) |
売上収益 | 878 | 1138 | 1448 |
営業利益 | 120 | 180 | 240 |
営業利益率 | 13.70% | 15.80% | 16.60% |
環境保全 事業 | 2018年度 実績(億円) | 2019年度 実績(億円) | 2020年度 実績(億円) |
売上収益 | 194 | 207 | 200 |
営業利益 | 39 | 44 | 38 |
営業利益率 | 19.80% | 21.00% | 19.20% |
気になる業績は、20年度利益は4期連続の過去最高益更新で来期も更新見通し。
国内・アジアの貴金属リサイクル分野は、スマホ等の製造関連や自動車関連からの回収量が引き続き好調で利益をけん引しています。
貴金属の資源価格に業績を大きく左右されそうな事業ですが、原材料の仕入れと同時に先物市場で貴金属価格をヘッジしているため、業績への価格変動リスク、品質劣化リスクともに限定的となっています。
また2021年3月31日に株式分割を行っており、普通株式を1株につき2株の割合をもって分割しています。
株式分割を行うと単元価格が半分になり個人投資家が買いやすくなるので、流動性が向上しより多くの資金が流入、結果的に株価は上がりやすくなります。
他に気になる点としては、ゼロクーポン期間5年のユーロ米ドル建てCB(Convertible Bond:転換社債型新株予約権付社債)の発行2億米ドルがあげられます。
使途が「北米精錬事業の設備投資・事業資金の確保」となっていますので、低金利で資金調達し事業拡大に積極的に投資しているようです。
「満期3か月前までの130%転換制限条項により、長期に渡り希薄化が生じないように配慮した設計」
となっていますので、株価が転換価格の130%に達した場合繰り上げ償還される仕組みとなっています。
注意点としては、転換社債型新株予約権付社債は新たに株式が発行されるので、将来的には発行株式数が増え株価が希薄化して下落する可能性があります。
参考:楽天証券&かぶたん
株価
- 2021年6月23日終値 2,189円
- PER:9.46倍
- PBR:1.75倍
- 年初来高値:2,425円
- 年初来安値:2,056円
配当
- 一株配当:90円(予想)
- 税引き前配当利回り:4.11%(2021年5月17日現在)
- 一株当たり利益(EPS):326.9円
- 配当性向:27.53%
- 配当落ち日:3月30日 9月29日
現在の配当利回りは4%超えで配当性向27%と、企業側の配当性向目途40%よりも低く、業績拡大基調なため、さらなる増配が期待できそうな気配がします。

まだまだ余裕そうだよね、設備投資で業績拡大も増配も期待しちゃう!
優待
残念ながら2020年3月で終了し、2021年6月23日現在株主優待はありません。
まとめ
- 4期連続の過去最高益更新
- 5期連続増配
- ESG投資銘柄
- 直近株式分割済みで流動性アップ
- 税引き前配当利回りは4%超え
- 配当性向会社目標40%に対して、27%と増配余地あり
アサヒホールディングスはESG投資というテーマ株かつ業績好調で連続増配株なので、ゴリラ的には買い時を狙っている銘柄です。
現代社会の廃材からは都市鉱山と言われるくらいレアメタルが回収できるので、世界的にも必要な技術を持ちM&Aで海外展開するアサヒホールディングスには非常に可能性を感じます。
ただしいくら先物でヘッジしていても、金属資源に連動する銘柄であることには変わらないので、資源価格の変動には要注意ですね。
ゴリラは金価格が下げ基調になり、大きく下げたら買いに行く用意しております。
下落トレンドで落ちるナイフを掴んで手が血まみれなのはいつものことなので!
良い子のみんなはマネしないでね、ゴリラとの約束だよ!
それではまた次回!
byかいゆー
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