驚異の20期連続増配!KDDIは高配当におまけで○○!?
やっぱり増配!通信インフラ強し!

KDDI は正式名称「KDDI株式会社」で日本の電気通信事業会社。
2021年5月にKDDIが発表した2021年3月期の決算短信では、2022年3月期の予想配当は中間配当が60円、期末配当が65円、合計年間配当額は「125円」となり増配発表となりました。
NTTの増配発表に続き、通信事業の利益率の高さが伺えます。

もう通信インフラ株だけ買っとけばいいんじゃないかな?
事業
【業績】 | 売上高 | 営業利益 | 税前利益 | 利益 | 1株益(円) | 1株配(円) |
---|---|---|---|---|---|---|
◇18.3 | 5,041,978 | 962,793 | 955,147 | 572,528 | 235.5 | 90 |
◇19.3 | 5,080,353 | 1,013,729 | 1,010,275 | 617,669 | 259.1 | 105 |
◇20.3 | 5,237,221 | 1,025,237 | 1,020,699 | 639,767 | 275.7 | 115 |
◇21.3 | 5,312,599 | 1,037,395 | 1,038,056 | 651,496 | 284.2 | 120 |
◇22.3予 | 5,270,000 | 1,040,000 | 1,060,000 | 646,000 | 283.2 | 125予 |
KDDIグループは2020年3月期より、パーソナル(個人向け)とビジネス(法人向け)の2つのセグメントに構成を変更し事業を展開し、7つの事業戦略に注力しています。
- 5G時代に向けたイノベーションの創出
- 通信とライフデザインの融合
- グローバル事業のさらなる拡大
- ビッグデータの活用
- 金融事業の拡大
- グループとしての成長
- サステナビリティ
売上高5兆3,126億円で前期比+1.4%
営業利益1兆374億円で前期比+1.2%
当期純利益6515億円で前期比+1.8%
気になるのは本業である通信収入の推移で、各社値下げプラン導入による価格競争により20年上期8,732億円→21年下期8,444億円となり288億円の減収となりました。
その一方KDDIが重視する成長領域事業ビジネスとライフデザイン事業は1,0333→1,2164億円と1,831億円の増収となり、減収を吸収しているので事業の多角化と収益の分散化が進んでいることがわかります。
自社株買い
今回も増配発表と同時に自社株買いが発表されており、21年6月~22年3月にかけて1500億円を上限とする自社株買いを実施するそうです。
KDDIの現在の時価総額 は85,646億円なので時価総額の1.75%程度の金額分購入予定です。
前回2020年10月30日発表分の自社株買いの終了アナウンスが出ており、
- 自社株買いをした期間 2021年5月1日~2021年5月31日
- 期間中に取得した株式の種類・株数 普通株式|713万3000株
- 期間中に取得した株式の総額 255億5147万6100円
- 取得方法 東京証券取引所における市場買付け
- 累計の自社株買い株数 6125万9100株
- 累計の自社株買い総額 1999億9995万2655円
前回の買い付け方式をみると、期間内のある月に集中して買い付けするようですね。
また前回が約2000億円の買い付けに対し今回1500億だったので、自社株買い購入金額が若干減少しています。
株価
- 2021年6月17日終値 3,549円
- PER:12.2倍
- PBR:1.69倍
- 年初来高値:3,767円
- 年初来安値:3,021円
配当

KDDIは2003年から連続増配しており、次期でついに20期連続増配となるので日本の配当貴族銘柄(連続増配を続ける銘柄)となっています。
ライバルであり通信最大手のNTTでさえ11期連続増配なので驚異的な数値です。
増配率も高く、連続増配開始前の2001年の配当2.9円を基準にすると配当金が43倍にもなっています!
配当推移 | 年間配当額 |
2001/3 | 2.9円 |
2002/3 | 2.9円 |
2003/3 | 3.4円 |
2004/3 | 6円 |
2005/3 | 11.5円 |
2006/3 | 13.3円 |
2007/3 | 15.8円 |
2008/3 | 17.5円 |
2009/3 | 18.3円 |
2010/3 | 21.6円 |
2011/3 | 23.3円 |
2012/3 | 26.6円 |
2013/3 | 30円 |
2014/3 | 43.3円 |
2015/3 | 56.6円 |
2016/3 | 70円 |
2017/3 | 85円 |
2018/3 | 90円 |
2019/3 | 105円 |
2020/3 | 115円 |
2021/3 | 120円 |
2022/3 | 125円 (予想) |
- 一株配当:125円(予想)
- 税引き前配当利回り:3.52%(2021年6月17日現在)
- 一株当たり利益(EPS):284.2円
- 配当性向:44.01%
- 配当落ち日:3月30日 9月29日

連続増配の始めから持ってたらすごいことになるぞ!
優待
高配当&連続増配のKDDI株にはさらなる魅力があり、なんと株主優待がついています!!
「au PAYマーケット」商品カタログギフト」から好きなご当地グルメが選べ、保有株数と保有年数によりカタログがグレードアップします。
- 100株以上:3,000円相当→5年以上継続保有の場合100株以上1,000株未満の株主には5,000円相当
- 1,000株以上:5,000円相当→5年以上継続保有の場合1,000株以上の株主には10,000円相当

高配当で連続増配なのに優待もつけちゃっていいんですか!?
まとめ
20期連続増配できるほど安定した収益構造を持つビジネスは日本企業ではほとんどなく、配当狙いで長期でホールドし続けるには最適なのではないかと個人的には思っています。
ただ株式投資の基本である「成長する企業の株を買い、資産拡大する」という点においては、人口減少が見込まれる日本でこれ以上利益拡大を狙えるかにかかっていると思われます。
その場合docomoを取り込んだNTTが最大のライバルとなりますが、国内携帯通信シェアはNTTが40%対KDDI30%、ここ数年じわじわと追い上げています。
配当を貰いながらゆっくり資産を増やすという戦略で戦う場合、KDDIは有力な配当銘柄として活用できるでしょう。
ただ絶対安全安心な投資対象など存在しないので、分散投資するなどしリスク分散は必ず行いましょう。
それではまた次回!
byかいゆー
前回の記事はこちら
ライバルNTTの記事はこちら
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