伝説の投資家ウォーレン・バフェット

ウォーレン・バフェットって誰?
説明しよう!ウォーレン・バフェットとはアメリカの生ける伝説的投資家である!
今回は世界でもっとも有名な投資家と言っても過言ではないウォーレン・バフェットについて紹介します。
バフェットはネブラスカ州オマハの出身で、投資家の世界では「オマハの賢人」や「投資の神様」と呼ばれる人物です。
6歳で祖父の雑貨店でガムやコーラを仕入れ、街で売り歩くというビジネスを始め、11歳で株式投資を始めるというセンスと行動力を持っていた人物です。インターネットも普及していない時代に小学生が転売と株式投資をしていることに驚きですね!
最初に買ったシティーズサービス株は微益で売却した後にぐんぐん価格が上昇し、バフェット少年は悔しい思いをしたそうです。このときの気付きが「優良安定銘柄は長期保有する」という現在の長期投資スタイルの原点となりました。
コロンビア大学在学中にバリュー株投資家ベンジャミン・グレアムに師事し投資について学び、卒業後は一度故郷の父のもとで株式ブローカーとして働いていましたが、師であるグレアムからの誘いを受け1954年に資産運用会社グレアム・ニューマンに証券アナリストとして入社。
1956年にグレアムが引退し会社を解散したため、故郷オマハに帰り、家族知人から資金を集めて投資パートナーシップバフェット・アソシエイツ株式会社を設立しました。
1959年に後のバークシャーの副会長となる盟友チャーリー・マンガーと出会い意気投合。
1963年に、後に世界最大の投資会社となる、繊維会社バークシャー・ハサウェイの筆頭株主になりましたが繊維事業の不振が続きます。
1965年に繊維事業会社バークシャー・ハサウェイの取締役会長に就任し、1985年に繊維事業継続を断念、これを投資会社に転身させ、以降今日まで世界最大の投資会社バークシャーハサウェイの会長として君臨しています。バークシャーの株主総会では、毎年世界中から株主が集まるほど、みなバフェットからの「株主への手紙」を熱望しています。
またバフェットの投資成績は、浮き沈みの激しい投資業界で、過去55年間の年間リターン平均20パーセントという驚異的な増加率でまさに投資の神様というにふさわしい成績です。
一方私生活では一転して質素倹約で、朝食はマクドナルドのハンバーガーを食べながらチェリーコークを飲み、60年近く前に約3万ドルで買った自宅に住み続け、給料は毎年一律の10万ドルでしかも使い切れずに半額は会社に返還。
大富豪のイメージとはかけ離れた倹約家で、1日の80%を読書にあてるという読書家でもあります。
投資スタイル
バフェットは投資する際、企業の本質的価値というものを重視します。
若いころは師であるグレアムの教えに従い本質的価値よりも割安になっているバリュー株を好みましたが、「そこそこの企業を格安で買うより、素晴らしい企業をそこそこの価格で買う方が格段にいい」という、長期的、安定的に業績を伸ばしている優秀な企業に長期投資するスタイルに変化していきました。
また指標としてROE(純利益÷自己資本)が10%以上の利益を上げ続けられる強い銘柄を挙げています。
バフェット投資格言
- 「株式投資で1つ目のルールは決してお金を失ってはならない、2つ目のルールは1つ目のルールを忘れないことだ」
- 「そこそこの企業を格安で買うより、素晴らしい企業をそこそこの価格で買う方が格段にいい」
- 「価格はあなたが支払うもの。価値はあなたが得るもの」
- 「ビジネスがうまくいっていれば、株価もうまくいく」
- 「リスクは自分のわからないことに手を出した時に訪れる」
- 「わからないことへは投資をしない」
- 「みんなと同じことをして良い結果を出すことは不可能だ」
- 「市場が10年閉じてしまっても平気な株のみを買え」
- 「一番重要なことは広くて永く保つ「堀」をもつビジネスを探すこと」
バフェット年表
- 1930年:米国のネブラスカ州のオマハで誕生
- 1936年:6歳で祖父の雑貨店からガムやコーラを買い転売しビジネスを始める
- 1941年:11歳で始めて株式を購入→売却後に大きく値上がりし、株式投資の気付きを得る
- 1944年:13歳で新聞配達のアルバイトを始め自転車を経費として控除、所得税を申告する
- 1947年:17歳で中古のピンボールマシンを購入しレンタルするビジネスを始める
- 1947年:1947年にペンシルベニア大学ウォートン・スクールファイナンス学科に入学したが中退
- 1947年:ネブラスカ大学リンカーン校に編入し卒業
- 1947年:後の師匠であるベンジャミン・グレアムがいるコロンビア大学のビジネススクールに進学
- 1951年:大学院で修士号を取得
- 1952年:スーザン・トンプソンと結婚
- 1954年:資産運用会社グレアム・ニューマンに証券アナリストとして入社
- 1956年:グレアムが引退し会社を解散
- 1956年:オマハでバフェット・アソシエイツ株式会社を設立
- 1959年:後のバークシャーの副会長となるチャーリー・マンガーと出会う
- 1963年:バークシャー・ハサウェイの筆頭株主になる
- 1965年:繊維事業会社バークシャー・ハサウェイの取締役会長に就任
- 1970年:パートナーシップを解散
- 1985年:バークシャーの繊維事業を断念、現在の資産運用会社となる
- 1987年:10月19日ブラックマンデー
- 1991年:メガバンク「ソロモン・ブラザーズ」の会長に就任
- 2020年:コロナショック、日本の大手総合商社に投資、航空株の売却などを行う
バフェット銘柄

バフェット率いるバークシャー・ハサウェイのポートフォリオは現在では約40%以上がアップルの株式となっています。
バフェットはITなどのテクノロジー分野には投資しないとしていましたが、2016年に突如買い始めました。これはアップルのビジネスが強力な参入障壁に守られ、根強い顧客を持つ継続成長期待されるビジネスということにバフェットが関心を示したということかもしれません。
そして2020年のコロナショックの後、バフェットが日本の5大総合商社(三菱、伊藤忠、三井物産、住友、丸紅)に投資していることが判明し、市場が衝撃を受けました。
日本の総合商社は複合ビジネスで外部から事業内容がわかりずらいため、海外投資家から嫌われ、万年割安に放置されている高配当バリュー株として有名でした。
バフェット購入判明後、株価は急速に回復しています。
まとめ
生ける伝説バフェットの投資戦略は株式投資の王道、長期投資で良い企業の株をそこそこの価格で買い、あとはひたすら持ち続ける、という非常にシンプルなものでした。
そこには数多の経験と深い知識に裏打ちされた銘柄選択が前提にあり、素人が簡単にまねできるものではありません。
しかしバフェットは2013年の株主への手紙で、個人投資家に向けて最適な投資のアドバイスを残しています。
「投資資金の10%を短期国債で運用し、残り90%を低コストなS&P500インデックスファンドに投資しなさい。この長期的な投資結果は、年金基金、機関投資家、個人投資家であれ、高額報酬のファンドマネージャーを雇うよりも優れていると私は信じています。」
つまり少量の米国債券とS&P500に連動する低コストETFや投資信託を買うのがバフェットから私たちへのアドバイスです。
これならば簡単に実践できますので、投資商品に迷ったときは思い出してみてください!
dyかいゆー
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