株価絶好調だから金投資の意味ない?
日経3万円奪還の攻防が続く2021年春ですが、そんな中で昨年コロナショック時に高値を付けた金価格が下落中。 2020年8月に1トロイオンス=2000$を超えた後、現在1700円代で推移。
コロナショックで株価が暴落するなかで上昇しひと際輝いた金は、株式市場の復活に伴いその光を弱めました。
金融資産の中でも持っているだけで配当としてお金を生み出す株式や、利息を生み出す債券と違い、金は保有しても何も価値を生み出しません。
投資の鉄則は「資産を産む資産を買う」ですが、金への投資はそれとは意味合いが異なります。
市場の下落に備えよく「資産の10%は金を買っておけ」といいますが一体なぜでしょう?
金の価値とは?
金の希少性
金が投資対象になる理由として、物質として貴重な金属であるということが挙げられます。
人類が約6000年前に金を採掘し始めてから、現在までに発掘された金の総量は約18万トン、これはオリンピック競技用プール3~4杯分程度と言われます。
世界中で先人たちが6000年掘り続けて集めた量がプール4つ分はたしかに少ないですよね。
対して地球上で未採掘の金の埋蔵量が残り5万トンと言われており、これを毎年3千トンペースで採掘し続けています。
新たな鉱脈の発見などの可能性もありますが、このままいくとあと20年待たずに採掘可能な金は掘りつくされるでしょう。
また特性として金は錆などの経年劣化に強く、加工特性として伸展性があり、通貨や宝飾品として加工され使用されてきました。このように物質としての価値もあり、金本位制が崩壊するまでは各国の紙幣は金所有量までとされるほど、経済と密接に結びついてきた金属でもあります。
また近年ではスマホやパソコンなどの電子機器の精密部品に使用されており、工業用としての需要も高まっています。
金の単位
国債価格は1トロイオンス(31.103 4768g)=○○$で表記されます。
日本国内では1g=○○円表記。
1トロイオンス=1700~1800$ (2021年3月現在)
1g=6600円程度
分散投資リスクヘッジとしての金
投資の世界の有名な格言として「卵を同じ籠に盛るな」というものがあり、これは一つの銘柄に集中投資している際に、その銘柄に個別の悪材料が現れて暴落した場合に資産を一気に失うことを防ぐ、という意味です。
そのため例として資産のうち50%株式、40%債券、10%を金に分散投資すると、株式、債券、金はそれぞれの値動きが連動しない(厳密にはしずらい)ため、リスクの分散になるというわけです。
また各金融商品には価格の波があり、上がりやすい年下がりやすい年があるので、上がった資産を売り下がった資産を買うなど、分散による売買での利益も狙えます。
金の価格上昇は2002年300$付近から始まり、リーマンショック後は1800$代突破、コロナショック時は2000$越えと、特に世界的暴落時に強い守りの資産だと言えます。
ただ平常時は「資産を産まない資産」であるため、大量にただ持っていても旨味が少ない資産でもあります。つまり資産の100%を金に変えてしまうと、株式の持つ複利効果を得られなくなるので資金増加速度が遅くなります。
また資産を産まないゆえに金利との関係は金利上昇に弱く、長期金利が上がると金価格は下がり、長期金利が下がると金価格が上がる、という反応をみせます。
金利の解説はこちら
しかし長期間でみれば確実に埋蔵量減り新たな産出量も減っていく資産ですので、希少性は高まり価格上昇は狙えると思われます。
金の買い方の種類
現物(金地金)
インゴット、金塊、いわゆる金の延べ棒のことですね。
三菱マテリアル、田中貴金属などの金属会社や百貨店等で買えます。
現物を信頼できる業者から購入することがポイントです。
しかし500g未満の地金の売買には手数料がかかります。
この手数料を無料にする場合、6600円×500g=3300000円
とかなりの高額購入となります。

金地金(インゴット)|金現物取引(金地金・金貨)|金投資を始める|純金積立なら三菱マテリアル GOLDPARK(ゴールドパーク) 三菱の金
三菱マテリアルがお届けしている金地金は5グラムから1キログラムまでの6種類、品位99.99%の純金となっています。詳細はこちらから。
また現物ゆえの保管や盗難リスクが存在しますので上級者向けの投資方法と言えるでしょう。
投資信託
ゴリラをはじめとする資産規模の小さい個人投資家はこのあたりからが選択肢となります。
投資信託ならば現物よりも低価格から定期的に金に投資することができます。
しかし下記の純金上場信託(ETF)を買うだけの投資信託であるのに購入&管理手数料が高い、などの問題があるため、直接ETFを買う方が手数料は安く済みます。
ETF
ゴリラはこの方法をとっており、純金上場信託 (1540)を値下がり幅に応じて買っています。
ETFは投資信託よりさらに手数料が安く、年0.4%の管理手数料で金に投資でき、1株から買え、株式と同じように市場の営業時間中に即購入できるので、欲しいタイミングでの素早い買い増しに適しています。
純金積立
毎月一定額、継続して金を購入する投資手法で、金額を決めて購入する定額積立と数量を決めて購入する定量積立があります。
また一定金額まで貯まると金地金に交換することができる取扱所もあります。(別途手数料アリ)
購入時1は手数料必要で売却時手数料なし、年会費や管理費と別途取られる場合もあり、定期購入したい場合は投資信託との比較となります。
ゆくゆくは金地金で現物を持ちたい方は純金積み立てが良いでしょう。
まとめ
- 金は物質として希少性がある
- 国債単位はトロイオンス
- 資産を産まない資産のため保有割合を多くし過ぎない
- 長期金利とは逆に動く
- 株式市場暴落に備え少し保有しておくとよい
- 現物購入は多額の資金が必要
- 投資信託よりETFが買いやすく手数料が安い
- 将来的に現物が欲しければ純金積み立てでコツコツ買う
株式市場絶好調でバブルなのでは?と、誰もが感じているはずなのであとはどこで弾けるかの問題です。
ここからさらに上昇相場が来る可能性も捨てきれないため、ゴリラは現在の安値で買った高配当株ポジションは継続し、新規購入は控えインデックス積み立て継続、さらに株価が好調で金の価格が下落した時のみゴールド追加購入という戦略で戦っていきます。
暴落は投資を続けていればいつか出会う可能性があるので、回避するというよりはうまくやり過ごす方法を一緒に考え備えましょう!この記事が参考になれば幸いです。
それではまた次回!
byかいゆー
前回の記事はこちら
株価絶好調だから金投資の意味ない?
日経3万円奪還の攻防が続く2021年春ですが、そんな中で昨年コロナショック時に高値を付けた金価格が下落中。 2020年8月に1トロイオンス=2000$を超えた後、現在1700円代で推移。
コロナショックで株価が暴落するなかで上昇しひと際輝いた金は、株式市場の復活に伴いその光を弱めました。
金融資産の中でも持っているだけで配当としてお金を生み出す株式や、利息を生み出す債券と違い、金は保有しても何も価値を生み出しません。
投資の鉄則は「資産を産む資産を買う」ですが、金への投資はそれとは意味合いが異なります。
市場の下落に備えよく「資産の10%は金を買っておけ」といいますが一体なぜでしょう?
金の価値とは?
金の希少性
金が投資対象になる理由として、物質として貴重な金属であるということが挙げられます。
人類が約6000年前に金を採掘し始めてから、現在までに発掘された金の総量は約18万トン、これはオリンピック競技用プール3~4杯分程度と言われます。
世界中で先人たちが6000年掘り続けて集めた量がプール4つ分はたしかに少ないですよね。
対して地球上で未採掘の金の埋蔵量が残り5万トンと言われており、これを毎年3千トンペースで採掘し続けています。
新たな鉱脈の発見などの可能性もありますが、このままいくとあと20年待たずに採掘可能な金は掘りつくされるでしょう。
また特性として金は錆などの経年劣化に強く、加工特性として伸展性があり、通貨や宝飾品として加工され使用されてきました。このように物質としての価値もあり、金本位制が崩壊するまでは各国の紙幣は金所有量までとされるほど、経済と密接に結びついてきた金属でもあります。
また近年ではスマホやパソコンなどの電子機器の精密部品に使用されており、工業用としての需要も高まっています。
金の単位
国債価格は1トロイオンス(31.103 4768g)=○○$で表記されます。
日本国内では1g=○○円表記。
1トロイオンス=1700~1800$ (2021年3月現在)
1g=6600円程度
分散投資リスクヘッジとしての金
投資の世界の有名な格言として「卵を同じ籠に盛るな」というものがあり、これは一つの銘柄に集中投資している際に、その銘柄に個別の悪材料が現れて暴落した場合に資産を一気に失うことを防ぐ、という意味です。
そのため例として資産のうち50%株式、40%債券、10%を金に分散投資すると、株式、債券、金はそれぞれの値動きが連動しない(厳密にはしずらい)ため、リスクの分散になるというわけです。
また各金融商品には価格の波があり、上がりやすい年下がりやすい年があるので、上がった資産を売り下がった資産を買うなど、分散による売買での利益も狙えます。
金の価格上昇は2002年300$付近から始まり、リーマンショック後は1800$代突破、コロナショック時は2000$越えと、特に世界的暴落時に強い守りの資産だと言えます。
ただ平常時は「資産を産まない資産」であるため、大量にただ持っていても旨味が少ない資産でもあります。つまり資産の100%を金に変えてしまうと、株式の持つ複利効果を得られなくなるので資金増加速度が遅くなります。
また資産を産まないゆえに金利との関係は金利上昇に弱く、長期金利が上がると金価格は下がり、長期金利が下がると金価格が上がる、という反応をみせます。
金利の解説はこちら
しかし長期間でみれば確実に埋蔵量減り新たな産出量も減っていく資産ですので、希少性は高まり価格上昇は狙えると思われます。
金の買い方の種類
現物(金地金)
インゴット、金塊、いわゆる金の延べ棒のことですね。
三菱マテリアル、田中貴金属などの金属会社や百貨店等で買えます。
現物を信頼できる業者から購入することがポイントです。
しかし500g未満の地金の売買には手数料がかかります。
この手数料を無料にする場合、6600円×500g=3300000円
とかなりの高額購入となります。

金地金(インゴット)|金現物取引(金地金・金貨)|金投資を始める|純金積立なら三菱マテリアル GOLDPARK(ゴールドパーク) 三菱の金
三菱マテリアルがお届けしている金地金は5グラムから1キログラムまでの6種類、品位99.99%の純金となっています。詳細はこちらから。
また現物ゆえの保管や盗難リスクが存在しますので上級者向けの投資方法と言えるでしょう。
投資信託
ゴリラをはじめとする資産規模の小さい個人投資家はこのあたりからが選択肢となります。
投資信託ならば現物よりも低価格から定期的に金に投資することができます。
しかし下記の純金上場信託(ETF)を買うだけの投資信託であるのに購入&管理手数料が高い、などの問題があるため、直接ETFを買う方が手数料は安く済みます。
ETF
ゴリラはこの方法をとっており、純金上場信託 (1540)を値下がり幅に応じて買っています。
ETFは投資信託よりさらに手数料が安く、年0.4%の管理手数料で金に投資でき、1株から買え、株式と同じように市場の営業時間中に即購入できるので、欲しいタイミングでの素早い買い増しに適しています。
純金積立
毎月一定額、継続して金を購入する投資手法で、金額を決めて購入する定額積立と数量を決めて購入する定量積立があります。
また一定金額まで貯まると金地金に交換することができる取扱所もあります。(別途手数料アリ)
購入時1は手数料必要で売却時手数料なし、年会費や管理費と別途取られる場合もあり、定期購入したい場合は投資信託との比較となります。
ゆくゆくは金地金で現物を持ちたい方は純金積み立てが良いでしょう。
まとめ
- 金は物質として希少性がある
- 国債単位はトロイオンス
- 資産を産まない資産のため保有割合を多くし過ぎない
- 長期金利とは逆に動く
- 株式市場暴落に備え少し保有しておくとよい
- 現物購入は多額の資金が必要
- 投資信託よりETFが買いやすく手数料が安い
- 将来的に現物が欲しければ純金積み立てでコツコツ買う
株式市場絶好調でバブルなのでは?と、誰もが感じているはずなのであとはどこで弾けるかの問題です。
ここからさらに上昇相場が来る可能性も捨てきれないため、ゴリラは現在の安値で買った高配当株ポジションは継続し、新規購入は控えインデックス積み立て継続、さらに株価が好調で金の価格が下落した時のみゴールド追加購入という戦略で戦っていきます。
暴落は投資を続けていればいつか出会う可能性があるので、回避するというよりはうまくやり過ごす方法を一緒に考え備えましょう!この記事が参考になれば幸いです。
それではまた次回!
byかいゆー
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